クラウドソーシングで管理業務の生産性をあげる

 大きく分けて、内製か外注かということになるが、賃貸管理会社の仕事はほとんどが内製化されている。アウトソーシング(外注)という言葉は聞き馴染みがあるだろうが、最近ではクラウドソーシングといって、インターネットを介し仕事を不特定の人に発注できる形態がある。

<ソーシング形態の特徴>

 例えば、チラシの製作は、外注する場合、広告代理店に製作の依頼をかける。広告代理店は、下請けに依頼をかけ、その下請けからフリーのデザイナーに発注をかけるという流れだった。ところが、クラウドソーシングは、依頼者から直接デザイナーに製作を発注できるようになった。これはいわゆる「中抜き」であるが、依頼者側は発注コストを大幅に下げられるし、受注するデザイナーも、元請けの代理店からうるさく言われることもなく、自身が希望する仕事や発注額で選ぶことができるため、お互いにとってメリットが大きい。デザインの仕事は豊富にあるが、内製化しようとしてもコストもかかるし、そもそも、その人のスキルがどれくらいかも事前判断がつきにくい。クラウドソーシングであれば、必要な時に必要なだけ人材を確保するのであるから、繁閑の差による人余りの事態を避けることができる。