前職で管理させていただいていた物件の中に、DIY賃貸のマンションがありました。
正確に言うと、空室が多くて困ったオーナーが、空室をDIY賃貸可能として貸し出したマンションです。
そのマンションは、現状のまま、どうぞDIYしてください、ではなくて
床や壁の内装をとっぱらってスケルトン状態にし、「土間がある空間ですよ、どう料理しますか」といった
アグレッシブな提案型のDIY賃貸物件となりました。
スケルトン状態(無骨でおしゃれなキッチンなどは設置されていました。)にするために、当然投資が必要で、
オーナーとしても思い切った挑戦だったかと思います。
賃料は通常のお部屋より5,000円程アップしての募集でした。
入居者がDIYを行うには、管理会社経由で工事申請をする必要があり、申請を承認した工事については
退去時の原状回復の義務が免除される契約となっていました。
入居者の中でもおそらくDIYが大好きなご夫婦からは、何度となく申請がありましたので、
楽しんで生活されているんだなぁと記憶しています。
国土交通省では、中古住宅の流通促進のため、DIY賃貸の普及に取り組んでいます。
空き家を貸したいけどあちこち古くなっていてそのままでは貸せない、といった所有者の悩みを
解決できる可能性もある取り組みですが、トラブルも少なくなさそうです。
所有者としてどういった点に気をつけていかなければならないか、はまた次回のブログで。