不動産投資で初めての確定申告

確定申告の時期になりました。

不動産投資やアパート経営されている方のほとんどは確定申告を行う必要があります。はじめて確定申告をされる方に簡単に確定申告の流れをお伝えします。

確定申告が必要な方

まずは確定申告が必要な方ですが、給与所得以外の所得で20万円を超える所得を得ている方は確定申告が必要です。不動産投資やアパート経営で得られる所得は「不動産所得」となりますので、その所得が20万円を超えていれば、確定申告が必要になります。

「不動産所得」とは、=「家賃収入」ではありません。収入から必要経費を引いたものが「不動産所得」となります。

不動産所得 = 総収入金額 − 必要経費

家賃収入が20万円を超えたらではなく、不動産所得が20万円を超えたときに確定申告が必要となります。

確定申告の流れ

1.確定申告の種類を確認

確定申告の種類には青色申告と白色申告があります。節税効果の高い青色申告がおすすめです。青色申告は税務署の承認が必要な為、届出をしていない方は白色申告となります。

 国税庁「青色申告制度」

2.確定申告書の入手・記入

確定申告書は国税庁のWEBサイトからダウンロードし、プリントアウトするか、税務署や市役所の税務課や確定申告相談会場で受け取る、または郵送で取り寄せることで入手できます。

国税庁「確定申告用紙」

3.必要書類の準備

確定申告書の作成に必要な書類は、大きく分けると「源泉徴収票」「不動産売買と家賃収入に関わる書類」「経費に関する書類」があります。早めに準備しておきましょう。

4.書類の提出方法

書類を税務署に直接持ち込む方法、郵送する方法、e-Taxを使い電子申告する方法があります。初めての方は書類の書き方が複雑で難しい為、税務署の職員に教わりながら提出するのが安心です。なお、e-Taxを使う場合はマイナンバーカード情報を読み取る為にICカードリーダーライターが必要になるので注意しましょう。

5.提出期間と期限

2020年分の確定申告期間は「2021年2月16日(火)~3月15日(月)」となりますので、「2021年3月15日(月)2021年4月15日(木)※」が期限となります。

※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長を受け、昨年同様に確定申告期限を4月15日まで延長することが発表されました。

確定申告は忘れずに

確定申告は1年の収支がどのようなものだったのかを振り返ることができます。経費の見直しや不動産事業における改善点も見つけることができるかもしれません。慣れない方にとっては大変かと思いますが、確定申告ソフト等を利用して効率化もできますので、確定申告は忘れずにやっておきたいものです。