最高!はNG

不動産物件の広告表示については、「不動産の公正競争規約」によって、細かな規定があります。
近年、おとり広告の取締りが強化されています。すでに契約済みの物件をインターネット上にあげたままにしていると、厳重警告並びに違約金の措置が講じられ、さらには一定期間、ポータルサイトへの広告掲載を停止させられてしまいます。
各不動産業者も、掲載物件の取り扱いには注意を払っていることと思います。

今日はその「不動産の公正競争規約」の中の「特定用語の使用基準」についてです。

次に掲げる用語は、裏付けとなる合理的な資料がある場合以外は、広告につかってはいけない、という決まりがあります。

① 全く欠けるところがないこと「完全」「完ぺき」「絶対」「万全」など
② 他の事業所や物件よりも優位に立つこと 「日本一」「日本初」「業界一」「超」「当社だけ」「他に類を見ない」「抜群」など
③ 一定の基準により選別されたことを意味する「特選」「厳選」など
④ 最上級を意味する「最高」「最高級」「極」「特級」など
⑤ 著しく安いという印象を与える「買得」「掘出し」「格安」「破格」など
⑥ 著しく人気が高く、売れ行きがよいという印象を与える「完売」など

なお、④と⑤については、表示内容の根拠となる事実も合わせて表示する場合に限り使用可能です。とはいえ、「最高」の根拠なんて「私はそう感じました!」というだけでは足りないでしょうし、使用は難しいですね。

ポータルサイトでは、登録時にNGワードとしてエラーになる場合があるようです。どうしてもその物件の良さを伝えたいときは、事実に即して具体的な言葉で表現しなければいけません。表現力のスキルアップも必要ですね。