管理会社における、サービスの見える化

<見える化のメリット>
 さて、自社の管理メニューができあがったら、次は『見える化』の作業です。全国の管理会社とお話をさせていただくと、客付の強い会社ほど「営業トークのみ」でオーナーへのプレゼンを済ませていることに驚かされます。
 果たして口頭だけで、管理の業務範囲や価格の適正性、管理を任せることでオーナー様が得られるメリットをすべて説明できるでしょうか。仮に説明できたとして、それは分かりやすい説明ですか? 日本のファミリーレストランには、必ずといって良いほど写真付きの分かりやすいメニューが用意されています。価格はともかく、商品の味や使われている食材、カロリー、アレルギー材料まで、口頭で説明するのはおよそ不可能だからです。客のほうも、説明されたところでぼんやりとしか理解できないでしょうし、出てきた商品に対して『思っていたのと違う』と不満を言うケースも増えるはずです。商品の『見える化』には、ユーザーが商品を理解し検討しやすくなるだけでなく、説明する側の労力を節減し、相互の誤解やトラブルをも未然に防いでくれるメリットがあるのです。
 管理戸数を健全に増やしたいのであれば、先に述べた『管理メニュー』をもっとも分かりやすい形に『見える化』する必要があります。管理受託に特化したプレゼン資料を用意するべきですし、少なくとも会社紹介や管理メニューが記載された「パンフレット」は用意してあって然るべきです。パンフレットであれば、説明する時間がなくとも渡すだけで効果を期待できます。同様に、ホームページの情報も、サービスの詳細や利用した際のメリットが十分伝わるよう見える化の工夫をするべきでしょう。