賃貸管理における広告媒体(メディア)の相乗効果

Q:管理物件の稼働率が低く、入居者募集に苦戦しています。反響数を増やそうとポータル掲載への広告を増やしていますが、コストばかり掛かって一向に成果が上がる気配がありません。費用対効果を高めるためにはどのような方法があるのかを教えてください。

A:マーケティングにおいて、活用できる媒体(メディア)は、ポータルサイト以外にも様々な方法があります。独自に情報発信をできるプラットフォームがたくさん存在しているので、それらをうまく活用すれば反響率を高め、総合的な費用対効果をも高めることに繋がります。

<プロパティマネジメントの意義とマーケティング>

 賃貸管理会社(プロパティマネジメント)の使命は、物件の稼働率を高め、オーナーの資産(物件)価値を最大化することだ。賃貸住宅の稼働率(入居率)を高めるためには、募集戦略(マーケティングとリーシング)とその施策が重要となるが、現実的に管理会社主導で募集戦略が立てられているかと言えば、できていないことがほとんどである。不動産会社が利用するマーケティングの媒体(メディア)は、店頭広告、ポータルサイトへの掲載、現地看板、ホームページ…などあるが、なかなか費用対効果の検証までされていない。賃貸管理業だけでなく、不動産事業全般に言えることだが、マーケティングは売上向上だけでなく募集・集客活動にも非常に重要な役割であるにも関わらず、その活動があまり重視されているように感じない。例えば物件の募集チラシや図面を見ても、「この物件を見てみたい!」と思わせるような、デザインは少ない。もっと美意識を高めて、マーケティングやその費用対効果について考える必要があるのだ。