賃貸管理業における、管理会社の「仕事の優先度」とは?

<1つの仕事で何倍もの価値を生む仕事>

 1つの仕事で何倍もの価値を生む仕事ができれば、さらに生産性が向上します。例えば、オーナーとの定期的な面談は非常に重要です。何度もお会いすることで、信頼関係も生まれ、やがて新たなる仕事が生まれるでしょう。ただ、一人で1〜2時間面談するとなると、何十人、何百人とのオーナーと平等に頻繁に会うことが難しいのが現実です。つまり、どれだけやっても「成果=人員×1倍」なのです。それでは、例えばマーケティング(広報・広告・デザイン)の担当者が一人いたらどうでしょう。情報を継続的に発信することで、新たな仕事を発生させ、自社のブランドを高め、かつ管理会社へのロイヤルティも高めることが可能です。実に、やり方によってはひとつの仕事が何十倍もの付加価値を生みます。賃貸管理にマーケティングは大変重要ですが、実際には何種類もの仕事と兼業させていることが大半です。頻繁に情報発信をすべき管理会社の役割はもっとクリエイティブであるべきですし、それらは専門的な仕事です。

<まとめ>

 ちょうど閑散期に入るこの時期、しっかりと各個人の業務分析をして、どの仕事にどれだけの時間を投下しているのかをじっくり分析できるチャンスです。組織の生産的を高めるために業務を見直せるのは、今この時期です。管理会社の「本来やるべき大切な仕事」を見つめ直してみてはいかがでしょうか。