遮音にこだわる

 

防音マンションが大人気だそうです。
楽器を演奏するなど音楽関係の仕事や趣味の方だけでなく、Youtuberなど動画撮影を
される方にもかなり需要があるそうです。

そういった積極的な需要の他にも、過去に騒音トラブルにあわれた方や子育て中の
ファミリーのニーズにもマッチしているのではないでしょうか。

防音マンションというからには、遮音性が高くなければならないのですが
ある人気のマンションは、遮音性能D-70(物件によってはD-75〜85)を達成。
このD値というのは、空気音の遮音等級をいいます。空気中を伝わる音をどれだけ遮断するか、です。
D値が70ということは、音圧レベルを70デシベルから75デシベル下げることができるということです。

ピアノの音圧レベルは95デシベル程度なのですが、隣では20〜25デシベルになります。
20〜25デシベルというのは、小さな寝息、囁き声のレベルです。

これを可能にするのが、「浮き床工法」や「BOX IN BOX工法」です。
構造躯体と床材の間に防振材を挟み込んだりして、構造躯体と振動絶縁した浮遮音層で部屋を完結させた構造です。

その他開口部も二重サッシなどで遮音性能をあげることが必要ですね。

建築コストも当然割高となり、施工業者も限られてくるでしょうが、相場より高い賃料を設定することは十分可能でしょう。

ちなみに、日本建築学会が定めた集合住宅の適用等級では、隣室との界壁の遮音性能の1級がD-50だそうです。
私のアパートは、毎日隣の子供が「ふぇ〜ん」と泣いているのがよく聞こえます。今日も元気だな、と思いながら生活しています(笑)