皆さんこんにちは。
昨日からの強風、すごかったですね
今朝、自転車で駅まで向かいましたが、
向かい風(南風)で全く前に進みませんでした
でも、ようやく本格的な春になりそうですね
さて、今日は不動産投資って儲かる!?(その5)です。
前回は、アパートとマンションの違いに触れました。
今回は、よくある『区分所有マンション(新築編)』についてです。
区分所有マンションというと、一般的には、
『ワンルーム投資』がよくあります。
新聞を見ていると、よく下の方に載っているアレです。
『○○駅、徒歩3分 新築』
『安定した収入で、老後の年金作りに安心』
『景気に左右されない、安定運用』
『安定した資産運用のために』
これって本当でしょうか
本当に儲かるんでしょうか
では、実際に試算をしてみましょう(実際にありそうな物件で・・・)
物件概要:品川区南大井(駅徒歩10分圏内)
専有面積:22.5㎡
物件価格:2200万円(新築)
諸経費:100万円(ざっくり)
融資額:2090万円(90%借入)
融資期間:30年
融資金利:2.7%
管理費:12000円
修繕積立:3000円
賃料:85000円
では、分析してみましょう
表面利回り:102万円/2300万円=4.4%
総潜在収入(GPI):1,020,000円
運営費:▲180,000円(管理費・修繕積立金)
:▲40,000円(固定資産税・都市計画税)
:▲50,000円(管理会社への管理料)
純利益(NOI):750,000円
年間ローン返済(ADS):▲1,017,230円
手取り(CF):▲267,000円
いかがでしょう
つまり、毎年26,7万円を手元から払わなければいけません。
しかも、この計算では稼働率を考慮していないため、
退去が出て、空室が出れば、そのまま損失となります
では、果たして年金となるでしょうか?
仮に40歳の人がこのマンションを買ったとして、
10年後・・・どのようになっているでしょう
おそらく賃料は当然今よりは下落していますから、
さらにキャッシュフローはマイナスでしょう
変動金利であれば、金利上昇リスクもあります
では売却をしようとした場合は・・・
仮に10年後に7.5万円の賃料となって、
売ろうとした場合、仮に売却時の相場利回りが7.5%だとして、
売却額が1200万円
10年後の残債は1570万円
売っても、手元から370万円を出す必要があります
『THE END』 です
今回のこの投資では、そもそも何が間違っていたのでしょう
取得可能賃料に対して、購入価格が高いのです
場所がいいから、資産価値がある・・・
収益を生まない資産は、リスクしか残りません。
自己居住用で考えるのであれば別として、
このような投資はそもそも無謀ともいえます。
購入価格に対する利回りをしっかり認識して、
無理のない投資を心がけたいものです。
では、次回は、『ワンルーム投資(中古編)』についてです。
つづく・・・
今日もポチっっとありがとう