<口頭営業からの脱却>
自社の管理メニューが定義されたら、次は営業手法の見直しです。先ほどの例もそうですが、実に多くの管理会社が「営業トークのみ」の管理受託を行なっています。口頭営業はどうしてもオーバートークになりがちで、後々になって「言った・言わない」の問題を引き起こす可能性があります。せっかく管理メニューを作ったのですから、できることも、できないことも、正しくオーナーに理解してもらうべきです。
一番の方法は、メニューを『可視化』することです。少なくともサービスメニュー表、あるいは『営業パンフレット・会社案内』を用意しましょう。目に見える形でサービスを説明することで、管理業務の内容に対するオーナーの誤解も防がれます。管理受託が正当な条件でできるようになり、健全な管理戸数増・売上増を実現できるようになります。しかし、ただ「可視化」すれば良いと言うわけではありません。内容をどのように盛り込めば、オーナーに刺さりやすくなるのかは、長年の経験がものを言うからです。
また、パンフレットが一冊あるだけで、経験の浅いスタッフも貴社のサービスをくまなく説明できるようになります。ファミリーレストランを想像していただければ分かるとおり、明確なメニュー表があれば、たとえアルバイトであってもミスなく注文が取れるのです。極論すれば、パンフレットを渡すだけでも営業効果を期待できます。新人が育ち、営業力が底上げされれば、組織としての営業力アップも叶い、さらなる管理受託が期待できます。
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