<ネットで部屋探し>
私が賃貸カウンター営業をしていた20年程前と違い、現在はネットで部屋探しが当たり前の時代となりました。当時は不動産情報と言えば情報が乏しく、不動産情報雑誌か、不動産会社に行かなければ情報が得られない時代で、来社したお客さんに、どのように選んでもらえるか四苦八苦したものです。
しかし、今やネット上では物件情報があふれていて、部屋探し〜成約までの過程は必ずしも営業マンの力だけとは言いづらくなりました。例えば、私がゴルフのドライバーをネットで購入するとき、まずはネットサーフィンをして相場観を認識します。それから予算を決定して同じ金額内でポイントなどの付加価値や、写真やクチコミでの比較検討をして購入へと向かいます。全く同じ商品・条件であった場合、より良い写真の方を選んでしまうというのが消費者心理です。
全く同じように、入居希望者がネットで部屋を探す過程では、条件設定→価格設定→付加価値比較→物件特定→比較→決定→成約と、このような経路を踏みます。
<良い写真で選ばれる>
我々がネットでモノを購入する場合、大凡の相場観認識→条件設定→付加価値比較→絞り込み→決定となります。その時、一番ユーザーの目に入るものといえば、「写真」や「動画」のコンテンツなのです。同じ条件で比較したときに「直感」で目に入るものに、人の心は惹かれます。営業マンがいろいろおすすめをしてきたところで、結局のところ目に入ったものに引っ張られます。もちろん、営業マンの存在は部屋決めの後押しになるのは間違いありません。しかし、まずはユーザーに選んでもらえるような美的感覚を磨いて、よい写真や動画コンテンツのようなものがあると、より選ばれる物件になるのではないでしょうか。