入居者の「こまったちゃん」

入居者からの電話連絡、「常連さん」はいませんか?
ちょっとしたことでスタッフを呼びつける人
隣人から嫌がらせを受けているという人
なぜかものすごく偉そうな人

そして対応すると、必要以上に親しくなろうと距離を詰めてこられることが多くないですか?
訪問すると30分は解放してくれないとか、物を渡そうとするとか。

親しくしてもらえるのはありがたいとはいえ、他の業務に支障をきたす事にもなりかねませんよね。

経験上なのですが、これらは高齢の単身入居者にみられる傾向のようです。

もちろんすでに仕事をリタイアされていて時間的余裕がたっぷりあることもこうなる原因の一つなのですが、中には「老人性うつ」になられている方もいらっしゃるかもしれません。

「老人性うつ」は孤独感や喪失感が引き金となり発症するそうです。症状としては
頭痛、吐き気などの身体的な不調の他に、妄想、不安・緊張があるそうです。
隣人から嫌がらせ・・・それも妄想である可能性もあるのです。

また、いわゆる老化現象により、今まで出来ていたことができなくなった焦りや不安がストレスになって余裕がなくなっている方もいらっしゃるでしょう。

だからといって、管理会社側がどうこうできるものでもないのですが、対応する時の心構えとして、このいわゆる「こまったちゃん」側の事情も汲んであげると、また違った良い対応ができるのではないでしょうか。スタッフ内で、対応方法を検討、共有しておくことも大事ですね。