ここ1年でテレワークを導入する企業も増えてきました。導入してみたものの、事前準備をする時間もなく、失敗に終わった企業も多いのではないでしょうか。今後失敗しない為にテレワークのメリット・デメリットを整理します。
テレワークのメリットとデメリット
企業メリット
・業務効率化
情報共有の仕方やペーパーレス化の対応等の業務プロセスが整備されます。新たなツールの導入、業務フローの見直しの機会となり、生産性の向上につながります。
・コスト削減
オフィススペースや紙などのコストが削減できます。また、オフィスへの通勤がなくなることで交通費も削減できます。
・人材確保、離職抑止
テレワークを活用することで育児や介護と仕事の両立を考えている人材を確保したり、引き止めたりすることができます。
・企業イメージの向上
働きやすい環境づくりに積極的な姿勢は、企業イメージの好感度アップにつながります。
従業員メリット
・ワークライフバランス
ライフスタイルに合わせた無理のない働き方が選択できるようになり、自由になる時間が増え、育児や介護との両立や趣味・自己啓発の時間が取れるようになります。
・作業に集中できる
仕事に必要なスペースとパソコンなどの仕事道具をそろえれば、周囲の様子を気にすることなく作業に集中することができ、自身のスキルを存分に発揮できます。
・通勤時間の削減
ストレスの多い毎日の通勤時間を削減することができ、その分、自己啓発等の時間を確保できます。
企業デメリット
・労働実態が把握しづらい
「社員がきちんと仕事をしているかわからない」というような声を耳にします。進捗状況を確認する為の体制を構築する必要があり、新たなツールの設備投資等が必要になることもあります。
・セキュリティ管理が必要
インターネット環境等のセキュリティ問題をクリアにする必要があります。場合によっては設備投資等が必要になることもあります。
従業員デメリット
・自己管理が必要
与えられた業務の進捗を自分で管理をしなければいけません。あらかじめスケジュールを組んだうえで、そのスケジュールに沿って業務を行う自己管理が求められます。
・正当な評価をされない可能性
労働状況や勤務態度を直接、見てもらうことができないため、仕事に対する正当な評価が受けられない可能性があります。
・コミュニケーション不足
作業場に一緒に働く仲間がいない為、孤立感をもたらす可能性があります。オンラインツールを使用する等、定期的な顔合わせや朝礼の実施等でオンラインコミュニケーションを取る必要があります。
テレワークはうまく活用すれば社員の生産性向上につながると考えます。管理体制や設備環境の構築をきちんとすることでテレワークの導入が成功へとつながるでしょう。