調査結果は調べたデータより、約70ページの企画提案・市場調査書としてオーナーへ報告する。なお、調査結果は、シングル/ファミリー物件のシェアと空室率、構造別のシェアと空室率、間取り別空室率、築年数別空室率、需給ギャップなど、多面的に分析されたデータをグラフ化して分かりやすい提案を心がけている。
そこまでやる必要があるのか、と言われることもよくあるが、管理会社として大切な資産をお預かりするためには、逆にその程度をやらずして建てるべきではないと考えている。(正直なところ、市場に物件を供給する建築会社こそが、その辺りの調査をしっかりと行って欲しいところなのだが…)これらの調査結果をもとに、当該エリアに最適な間取りや規模を導き出していくのだが、無理に進めてしまっては、将来苦戦することが明らかな場合、建築やリノベーションを勧めないこともある。営業面からするとネガティブに捉えられがちであるが、このようにオーナーの賃貸経営をコンサルティングしながら案件を進めることで、リスクを最小に抑え、収益を最大化させる提案ができるのである。