ここのところある差別化された企画物件に注目をしている。ガレージ付き賃貸住宅、いわゆる「ガレージハウス」である。最近では、大手も参入し始めて供給数が増えているため、実際に見たことがある方も多いと思われる。では、なぜこのガレージハウスがなぜ増えているのだろうか。まず一つは高級車を確保できるスペースが都心部を中心になかなか見つからないことである。高級外国車の登録台数は東京都が突出して高く、その後、神奈川県、愛知県、大阪府などと都市部に集中している。首都圏全体では全国の外車登録数の3割強のシェアを占めている。しかし都市部ほど、車幅がある高級車を収納するスペースがなく、かつ安全性の高いスペースを探すのは至難の技である。共有の駐車スペースであっても、傷をつけられる心配や、盗難されるリスクもあるが、ガレージハウスには専用の車庫が付いているのだからその心配がない。ガレージハウスにはいくつかの市場性メリットがある。
- 駐車スペースだけでなく、余剰スペースがあるため車のチューンナップができる。
- 専用ガレージのため、傷をつけられる心配もなく、盗難のリスクがない。
- 当然雨風にさらされることもないため、大切な資産(車)を保持できる。
- 供給数がまだまだ少ないため、高級車を持っているが置き場所がなく困っているというニーズがたくさんある。