先日、最近CMでよくみる出張訪問サービスのポータルサイトを利用して
自宅のエアコン清掃をお願いしました。スマホで業者さんを選び、登録をすると
その業者さんと直接チャットでやりとりができます。エアコンの機種も、
写真を撮って送るだけ。私は電話が苦手なこともあり、非常に便利だと感じました。
でも考えれば今はこれが当たり前。特にデジタルネイティブ世代にとっては、他にどんな
手段があるの?といった感じでしょう。
また、デジタルとは無縁の生活を送っていた「昭和」な人たちでも、近頃のワクチン予約など
否応無しに「そっちの世界」に踏み込まなければならない時代がきています。
であれば、賃貸管理の業界でも「入居者アプリ」「オーナーアプリ」などは
当然検討していかなければならないでしょう。
ちなみに「入居者アプリ」とは
・解約、更新の手続きができる
・契約情報が確認できる
・退去精算など決裁ができる
・建物点検等のお知らせが受け取れる
・管理会社とやりとりができる
などといった機能があるものです。
そんな便利なものならすぐにでも!と言いたいところですが、管理会社的には
・既存入居者すべてが利用してくれるとは限らない
・そうなると、アプリで連絡できる人とできない人の区別が大変になる
・そもそも日常業務に追われ、導入の準備どころではない
・ただでさえ入居者対応が大変なのに、気軽に連絡ができることでクレームが増えるのでは?
といった感じで、導入に踏み込めない状況もありそうです。
しかしこの下2つの問題点は、入居者対応に割く時間をいかに減らし、業務効率化をはかることで
解決すべきことでもありますね。そしてその先には、アプリ導入でさらに楽に賃貸管理が
できる・・・逆に言えば、日常業務の問題点の解決がなければ、アプリ導入でもっと現場が混乱する
おそれもあります。
入居者アプリに限らず、新しいシステムの導入時には、
優先順位をしっかりととらえて、問題を一つずつクリアにしていくことが必要です。